「2024年度品質管理レビュー方針」の策定及び公表について
・2023年4月1日施行の改正公認会計士法による上場会社等監査人登録制度(監査人に対するより高い規律付け)の導入や改訂品質管理基準(監査事務所の自主的なリスク評価に基づく品質管理システムの整備・運用)の適用等を踏まえ、2023年6月に「品質管理レビュー基本方針(2023年度~2025年度)」を公表し、当該方針の下、より高い規律付けの一環として新たな目線で品質管理レビュー制度を運用している。・2023年度においては、上場会社等監査人登録制度上の名簿への登録を控えたみなし登録上場会社等監査人の上場会社等の監査を公正かつ的確に遂行するための体制の整備状況の確認に係る対応が中心となった。
・2024年度以降は、登録上場会社等監査人に求められる体制について、その整備状況に加え、運用状況も確認していく局面となり、また、改訂品質管理基準等の適用や改正公認会計士法において求められる情報開示体制の整備といった新たな要求事項への対応も必要となる。
・こうした直近の動向や過年度の改善勧告の状況を踏まえ、2024年度の品質管理レビューにおいて重点的に確認し指導する項目(重点的実施項目)を本方針において掲げている。なお、2024年度から、監査事務所の規模により異なる特性・課題が見受けられる領域については、大手監査法人、準大手監査法人及び中小監査事務所の区分に応じた重点的実施項目を設定している。